心を伝える介護の仕事
その方の背景にまで

深く思いを巡らせる
包み込むようなケアに

こだわりたい

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.私は10年以上介護の現場にいます。若い頃、整形外科で看護助手の仕事をしていた関係で、リハビリや介護について興味を持ち、その思いに突き動かされてヘルパーの資格を取得したのが始まりです。途中、腰を悪くしたこともあり、販売職に転職するなど紆余曲折ありましたが、「やはりもう一度この仕事がしたい!」と思い、介護の現場に戻りました。

ケアマネジャーとして施設で働く仕事を探していたちょうどそのとき、こちらの求人を目にしました。まだ子供が幼かったこともあり、日曜日がお休みというこちらはとても魅力的で、自分の希望に合った働き方ができるのではないかと思い希望しました。履歴書の欄にも「子供の行事には参加したいです」と素直に書かせていただいたところ、面接で施設長に「それはもちろん大切なことです!」とお話いただいたことが心に響き、会社としての理解と温かみも感じられて、ここで働きたい!と思いました。こちらは夜勤専門で働いている方もいらっしゃるほど、“自分の働き方”というスタイルをとても大切に考えてくださる職場です。加えて、自分の家族を大切にするという思いを共有してくださる会社です。特に子育て中の女性にとっては、理解ある環境は欠かせないものですよね。入職した後も、みなさん理解ある方たちばかりで、助けていただくことも多く、安心して仕事に取り組むことができました。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.入居者さん一人一人の状況をアセスメントし、その中で問題点等を抽出し、より良いケアに結び付くプランを組み立てさせていただくのが私の仕事です。入居者さんとの何気ない会話の中から本心を引き出したり、体の状態を正しく理解するなど、普段のコミュニケーション力が問われる仕事ですね。スタッフからの情報もきめ細やかに吸い上げて、入居者さんのケアに正しく結び付けることもとても重要です。ご家族とも体調の変化や行動の異変に気づいた際には、積極的にお話をするよう心がけていますし、困り事やお願い事がある際にも、都度ご相談させていただきます。

一方で、現場の手が足りなければお手伝いに入ることもよくあります。その中で、例えば入浴介助のお手伝いをするときなどは、自分の目で入居者さんの全身状態を確認します。やはり、得られるいろんな情報の中でも「自分の目で見る」ということには特にこだわりたいと思います。オムツ交換ひとつにしても、「スタッフが困っていたのはこのことか」といったような、どうしても現場でなければ理解してあげられない気づきがあります。「入居者さんのおしりが赤かった理由はこういうことか」といったような発見や確認にもすぐに結び付き、改善を図れます。先日も隣のお部屋の方が日常的に誤って自分の部屋に入って来ることにお困りの入居者さんがいました。鍵をかけても強く開けられてしまい、鍵が壊れる心配がありました。スタッフと何度も話し合った結果、逆にドアをなくしてみて、パーテーションで区切ってみるというアイデアを実行しました。するとその問題は意外にも簡単に解決され、当事者の方もゆっくり落ち着いて過ごせるようになり喜ばれました。スタッフ間の連携は良好ですが、やはり現場で自分の目で見ることは納得度が違いますし視野が広がります。自分自身、いつもそこには敏感でありたいと思いますし、日常的にリアルな現場を知ることは、ふとしたときにピンとくる確かな感覚となりますからね。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.入居者さんご本人やご家族からの「こういうことをしたい」といった希望に上手く沿った結果が出せたときには、しっかりと自分の役割を果たせたことを実感できて嬉しいですね。この仕事はあまりにも裾野が広く、明確な正解に辿り着くまでにはときに遠回りしてしまうこともあります。良いところでお互いの着地点を見つけられたときには、やはりやりがいを感じますし、この仕事の価値を強く認識します。

ケアマネジャーという立場になり、入居者さんの奥深い部分とも言いますか、これまでの生活歴や家族関係、取り巻く環境といった部分にまで広く思いを巡らせてみたり、深く遡って現状を考えられる自分に成長しましたね。ご本人の性格なども考えあわせてみてどうするのがよいのか、深く深くその方のことを掘り下げて考えられるようになりました。もちろん一介護士として勤務していた時代も、自分なりに考えながら仕事に励んでいたつもりですが、どうしても目の前のやるべきことに追われて、なかなかその方の背景にまで想いを馳せて考えることはできなかったですね。毎日やるべきことは尽きず、いまだに目の前の業務に追われることも多いですが、「過去がこうだから今こうなっているのでは」といった理解や仮説を立てながら、一歩引いて俯瞰した目線でスタッフにアドバイスするように心がけています。点と点を丁寧に繋げて温かなケアの網で包み込む、そんな感じが少しわかるようになりましたね。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.入居者さんは現在30名。支えるスタッフは本館だけでも全30名ほどいます。シフトなども無理なく組めていると思います。お休みは月によって希望が重なることも多少ありますが、お互い上手くフォローし合っているチームだと思います。介護職員は30代~70代と幅広く、女性がパワフルに活躍している現場ですね。子育て中の方も多く、急なお休みが発生した場合には、阿吽の呼吸で助け合える素敵な空気感があります。スタッフ会議は月一回必ずあり、ケアカンファレンスも行われます。委員会も各種あり、情報交換は密に行われています。スタッフからの相談も、日常的に「○○さんがね」といった風にフランクに話せる関係なので、解決に向けて迅速に動ける機動力があります。ケアプランを立てる際にもとても参考になる情報が多く助かっていますね。スタッフ一人一人が考え、動くチームです。どうすればもっと良くなるのか、前向きに捉える人が多くて、私自身刺激をいただいています。 

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.ここは認知症の方が大勢いらっしゃいます。私は過去にグループホームで働いていた経験もあって、施設で“できること”“できないこと”というのが現実にあることを知っています。そんな中で、入居者さんがその方らしく、のびのびと生活できる環境をもっと作り出すことにアイデアや力を尽くすことができればいいなと思います。やはり高齢になるほど、日常の中に死をリアルに体感されます。今できる精一杯のことをして差し上げたいという思いに駆られますね。体調も精神状態も大きく変化されます。その方の一日一日を大切にして、命の重みとこの仕事の意義を感じながら心の温かみが伝わるケアをしていきたいと切に思います。

自分自身のスキルアップとしては、将来的には認知症ケア専門士といった資格にもチャレンジできればいいなあとは思いますが、まずは現場で知る感覚を忘れずに、心から「ここに来て良かった」と言っていただける施設作りに全力で励みたいと思います。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.老若男女問わず、まず「人が好きであること」はなによりですね。これが全てだと思います。「どうしたらもっとよくなるだろう」「どうしたらできるようになるだろう」といったことを、いつも前向きに考えられる方はいいですね。ほんの少しでも何か変わるきっかけを、楽しんで見つけようとする力もこの現場では求められます。初心者の方も大歓迎!最初は技術や経験ではなく、真心があればそれで十分相手に伝わるものです。こちらにはご自身で伝えたいこともうまく表現できない方が多くいらっしゃいます。心が伝われば、言葉はなくとも不思議と伝わるものです。介護の仕事は「心を伝える仕事」です。ぜひ私たちと一緒に温かな心を伝える喜びを感じてみませんか?

らいふつくば花畑 別館/施設長
岡田俊之さん(勤務18年目)

スタッフの創造力と

強い絆は自慢!
笑顔の輪が作り出す

底力を体感する現場

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.介護の仕事に携わって20年以上になります。以前は別の施設でケアマネージャーをしていましたが、当時、知人がこちらに勤めており、「うちでケアマネージャーを募集している。一緒に働かないか?」と誘いを受けたことが転機となりました。実際に見学に来た際、ここはまだ施設が立ち上がったばかりの頃で、私にとっては何もかもが新鮮でした。スタッフの皆さんが生き生きと働かれていて、施設全体がとてもアットホームな空気に包まれていました。特に利用者さん一人一人に対して、「丁寧で手厚い対応にこだわりぬく」といった施設方針にはとても共感しました。以前勤めていた施設は大規模だったこともあり、自分が思うほどじっくり利用者さんと向き合えていないのではないかという現実に疑問を感じ始めていたタイミングとも重なり、ここでの仕事にとても興味を持ちました。立ち上げ期のメンバーとしても、自分の経験を最大限に活かして力を尽くせるのではないかと期待と意欲が湧いてきて、こちらに入職を決めました。

 Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.現在はらいふつくば花畑別館の施設長をしています。また、居宅介護支援事業所のケアマネージャーも兼務しています。現在、別館には30名の利用者さんがいらっしゃいます。こちらは自立型支援の施設となりますので、重度な身体的介助を必要とされる方はいらっしゃいません。あくまで日常生活における自立支援がメインですので、利用者さんのできないことを中心にお手伝いさせていただくというスタンスを大切にしています。例えば、どこかに出かける際の送迎や、掃除のお手伝い、事務手続きの代行といった業務は日常的に発生するお手伝いの一例です。利用者さんの生活に寄り添い、できることを極力尊重した支援を意識して日々取り組んでいます。一方で、施設長という立場において職員の管理から経理まで幅広い知識と理解が必要となります。事務仕事も多いですが、私はできるだけ利用者さんとともに現場で過ごすことを意識しています。宿直も担当していますよ。ケアマネージャーは利用者さんにとって最良のプランを考え出すのが仕事です。踏み込んだ個人的な事情にも親身になって思いに応える努力が必要です。利用者さんと直接触れ合って、現場の生きた感覚を忘れずに仕事と向き合うようにしています。

私が大切にしていることは、利用者さんに対して受け身でいることです。利用者さんは長い人生を経ていらした大先輩です。すでに人格形成も出来上がられている皆さんですから、こちらから何か意見をしたり指示するようなことは極力せず、思いを素直に受け取るという姿勢が大切だと思います。主導権は利用者さんで、私たちは見守る役です。私はそこを一番大事に考えていますね。

Q.この仕事をしていてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.チームが強い団結力を発揮する瞬間はとても嬉しいですね!特にイベントはスタッフが一丸となり、記憶に残る会にするべく全力を尽くしています。例えば、もうすぐ敬老会がありますが、目の前でアツアツの天ぷらを揚げて食べていただくという企画が進行しています。準備から実現まで何から何まで全てスタッフの手で行いますから、何か新しいことに挑戦すればするほど、大変なのはまさに現場にいるスタッフたちのはずです。それでも苦労をいとわず、自分たちが率先して楽しんで力を出し合える素晴らしい仲間たちです。そんなスタッフの思いが利用者さんにも真っ直ぐに届き、心から喜ばれている姿を見るときにはいつも胸が熱くなります。前向きなみんなの思いがひとつの輪となり、良いサイクルを生み出す瞬間は心の底から嬉しく思いますし、この施設を誇りに思います。利用者さんもスタッフもみんなの笑顔があふれているときには、やはりこの仕事のやりがいを強く感じますね。まさに笑顔が生み出すパワーが原動力となる現場です。

Q.忘れられない利用者さんとのエピソードや、仕事を通じて得たご自身の成長はどのようなものですか?

A.以前、認知症が激しい利用者さんがいました。頻繁に施設から脱走しようとされて、その対応は大きな課題となりました。ご本人の自尊心をなるべく傷つけることなく、どうすることが最良のケアなのか。スタッフ間で何度も何度も議論を重ねました。皆が親身になって積極的に意見を出し合い、解決に向けてチームとしての大きな底力を感じる出来事でした。

以前私がいた施設では、規模が大きいことで「ここからここまで」といったある程度の明確な一人当たりの仕事範囲が決められていて、どこか壁を感じながら無機質にこなす感覚でした。しかしこちらに来てからはそんな垣根は一切なく、何でも自分から挑戦して広く物事に取り組むことの素晴らしさを知りました。例えば介護保険の請求業務やプランの組み立てはもとより、スタッフの勤務表作成や一緒に働かれている看護師さんの仕事や清掃員の方々の気持ちまで、今まで気づかなかった物事の見方ができるようになりました。業務量が増えるという目先の問題よりも、もっと先に広がる景色が与えてくれる喜びの方が断然勝っています。立ち上げ期という機会にも恵まれたことで、外の世界に積極的に飛び出して多くの皆さんと支え合う幸せも体感させていただきましたね。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.ここは宿直専門の方を含めて全6名という小さな組織です。個々の働くスタイルにはとても理解がある職場なので、育児中のママさんや時間制限のある中で働きたいといった希望のある方々にも働きやすい環境です。施設長という立場としても、風通しの良い組織作りには特に力を入れています。例えば夏休みなど自宅で長時間お子さんが留守番をされるご家庭では、心配で心苦しいことと思います。先日もそのようなお悩みの方がいましたので、お子さんと一緒に出勤してくださいと提案しました。施設内にお子さんがいらっしゃると利用者さんも大変喜ばれますし、ママも安心して仕事に取り組めます。家族を大切に思う気持ちは仕事にも如実に表れますからね。職員の年齢層も20代からベテランまで幅広く、皆さんとても理解ある方たちばかりで心強いです。休暇も積極的に取得できていますので、働きやすさには自信がある職場です。スタッフ間の情報交換も活発で、新しいアイデアや意見がいつも飛び交うパワフルな職場です!

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.前向きな発想のできる方とぜひ一緒に働きたいですね!人と関わる仕事ですから、上手くいかない日ももちろんあります。そういうときこそ、前向きな言葉が作り出す創造力はチームを支える大きな力になります。ここはチームで動く現場です。自分一人で決して抱え込まず、「まずはみんなでやってみよう!」と思えること。協調性があるということもこの現場では大いに求められている能力です。特に別館はコミュニケーション能力も重要です。そういう意味では他業種の方や初心者の方も大歓迎!今までにない発想や刺激をいただくことに大いに繋がりますし、実際そういう方は多いです。教育を受けるシステムも充実していますし、最初はマンツーマンで指導員もつきますから安心して仕事に取り組めます。研修制度も施設内外問わず積極的に開催されていますので、学ぶ場が多く用意されている信頼できる職場です。

らいふつくば花畑 本館/看護師長
木村裕子さん(勤務16年目)

現場ならではの

小さな変化も

敏感に肌で感じ取るような
あたたかなケアを目指して

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.看護師としてのキャリアは約20年ほどあります。以前は別の病院で主に外来の看護師をしていました。途中、ブランクもありますが、今までの自分の看護感のようなものを振り返るにあたり、「もっと一人一人の患者さんとじっくり向き合う時間を大切にしたケアをしたい」と真剣に考えるようになりました。そんな折、たまたまこちらの求人に出会いました。自宅から通いやすい距離にあることに加え、夜勤がないことも私の希望条件のひとつでしたので、さまざまな勤務スタイルがあるこちらの施設に大変興味を持ちました。もちろん利用者さんの急変など緊急事態であれば呼び出しもありますけれども、みなさん比較的落ち着かれていらっしゃる方たちばかりなので、それも年に数回といったレベルでとても働きやすい職場です。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.60代から100歳まで、計30名の入居者さんのケアをしています。一人一人の日々の状態を細かく把握することが何より大切な仕事です。血圧などのバイタルチェックをはじめ、入居者さんの健康管理全般、投薬管理など業務内容は多岐に渡ります。ここでの仕事をする上で私が特に大切に考えていることは、「入居者さんを自分の家族として捉えること」。「もし自分の家族だったらこうされたいだろうな」といった視点を常に忘れず、ケアのひとつひとつを丁寧に立ち止まって考えるようにしています。

こちらには認知症の方も何人かいらっしゃいます。どうしてもコミュニケーションが難しい方、説明しても理解することや記憶にとどめておくことが困難な方など、入居者さんによっても状況は人それぞれです。それでも私たちはその道のプロですし、言葉掛けひとつから築く信頼関係の大きさを知っています。入居者さんとはできるだけ近い距離感で接することを意識し、ご家族にも積極的にふれあいながら日々の小さな変化を見逃さないよう懸命にみんなが努力しています。日々の細やかなコミュニケーションが、いざというときほど大きな力を発揮する現場ですからね。

こちらのホームでは最期の看取りまでお受けしています。お付き合いが長くなる方にはつい思入れも強くなってしまいがちで、本当の家族の一員のような気持ちになります。ご家族の前では極力涙を見せないようにしているつもりですが、やはり最期を迎えられる瞬間は胸にどうしようもなく感情が押し寄せます。看取りの現場というのはやはり神聖で特別なものですね。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.こちらのホームに入居されているみなさんは、いつも穏やかな表情をしていらっしゃいます。日々そんな入居者さんと接していると、何とも言えないほど素敵な笑顔をされる瞬間があります。年上の方に対して失礼な言い方かもしれませんが、それはそれはとっても可愛らしい笑顔なんですよ。どんな方も穏やかに、キラキラ輝く満面の笑みを浮かべられる瞬間があって、そんなときはこちらも何とも言えず心の底から清らかな気持ちになれて、自分の仕事に対して自信と誇りすら感じさせていただけます。

どんなに長く看護の仕事をしていても、何度最期の瞬間に立ち会わせていただいても、「もっと自分がしてあげられることはなかっただろうか」という後悔の念に駆られます。自分の看護においてやり残したことがなかったか、特にコミュニケーションがうまく図れなかった方についてはいつも自分のケアを反省しながら、次こそ活かせるようにと奮起します。20年この仕事に就いていますが、まだまだ自分は未熟者だと感じます。例えば最新の医療についての情報収集しかり、他病院での取り組みなど、もっともっと入居者さんのためになる広い知識を自分の中に取り入れていきたいですね。例えば新しく来たスタッフがいれば、前の職場ではどうだったかなど積極的に質問をぶつけてみたりして自分の中の視野を大きく広げる努力をしています。まだまだ学ぶことや新鮮な発見は多いですが、充実感は大いにある仕事ですね。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.現場で感じることをもっと追求していきたいです。もっと丁寧に入居者さんとはじっくり向き合っていたいですね。どうしても目の前の業務に追われがちで、手が届かない部分も多いことを反省しています。何より大切な人命をお預かりする身として、責任の重さも痛感する日々です。例えば体調不良の方があれば自分の観察力の甘さや見落としがあったのではないかと振り返りますし、近くにいらっしゃったご家族方ともっとコミュニケーションを密に深められていればその兆候に気づけたのではないかなど、もっと距離感近く観察することで防げた事態もあると思います。まさに自分の肌で感じ取るように、現場ならではの敏感な変化にいつも気づける自分でありたいですね。

看護師長という立場としても、スタッフの悩み事にも丁寧に心を傾けられる上司でありたいです。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.こちらのホームではパートさん含め、4名の看護士が担当しています。スタッフの年齢層は30代~60代と幅広く、バランスの取れたチームです。みなさんキャリアを積んできたベテラン看護師ばかりで心強いメンバーです!パートさんは特に午前・午後といった勤務体制や、週2回の出勤など働くスタイルはみんなバラバラですが、申し送りや気になったことのメモなどは特に気をつけて、漏れなく連携を図ることをみんなで特に意識しています。情報交換が密にできていないととても成り立たない仕事です。日々状況が変化する現場ですので、チームワークの良さは欠かせないものですね。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.優しい雰囲気を醸し出せる方はいいですね。優しい言葉で会話を楽しむ力が求められる現場です。言葉掛けひとつにしても病院と老人ホームでは全く違います。ここは基本的には健康な方が多くて、先生が訪問で診察をして、何かあれば大きな病院へ入院するという流れです。病気を治療する場所ではなく、健康管理をし、維持することが求められる現場です。常駐の医師はいないので、ある程度看護師の判断にゆだねられる部分もあります。「ちょっと様子を見ようか」「これは先生に相談しなければ」といった判断は、もしかするとある程度経験年数のある方のほうが不安なく取り組めるかもしれませんね。看護師としてのスキルアップとしても大きな成長が期待できる現場です。ここは施設長もケアマネジャーも介護士までベテラン揃いの頼りになる方たちばかり。安心して仕事に取り組める環境ですから、ぜひここで私たちと一緒に働きませんか?

らいふつくば花畑 本館/ケアマネジャー
住谷敏子さん(勤務9年目)

心を伝える介護の仕事
その方の背景にまで

深く思いを巡らせる
包み込むようなケアに

こだわりたい

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.私は10年以上介護の現場にいます。若い頃、整形外科で看護助手の仕事をしていた関係で、リハビリや介護について興味を持ち、その思いに突き動かされてヘルパーの資格を取得したのが始まりです。途中、腰を悪くしたこともあり、販売職に転職するなど紆余曲折ありましたが、「やはりもう一度この仕事がしたい!」と思い、介護の現場に戻りました。

ケアマネジャーとして施設で働く仕事を探していたちょうどそのとき、こちらの求人を目にしました。まだ子供が幼かったこともあり、日曜日がお休みというこちらはとても魅力的で、自分の希望に合った働き方ができるのではないかと思い希望しました。履歴書の欄にも「子供の行事には参加したいです」と素直に書かせていただいたところ、面接で施設長に「それはもちろん大切なことです!」とお話いただいたことが心に響き、会社としての理解と温かみも感じられて、ここで働きたい!と思いました。こちらは夜勤専門で働いている方もいらっしゃるほど、“自分の働き方”というスタイルをとても大切に考えてくださる職場です。加えて、自分の家族を大切にするという思いを共有してくださる会社です。特に子育て中の女性にとっては、理解ある環境は欠かせないものですよね。入職した後も、みなさん理解ある方たちばかりで、助けていただくことも多く、安心して仕事に取り組むことができました。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.入居者さん一人一人の状況をアセスメントし、その中で問題点等を抽出し、より良いケアに結び付くプランを組み立てさせていただくのが私の仕事です。入居者さんとの何気ない会話の中から本心を引き出したり、体の状態を正しく理解するなど、普段のコミュニケーション力が問われる仕事ですね。スタッフからの情報もきめ細やかに吸い上げて、入居者さんのケアに正しく結び付けることもとても重要です。ご家族とも体調の変化や行動の異変に気づいた際には、積極的にお話をするよう心がけていますし、困り事やお願い事がある際にも、都度ご相談させていただきます。

一方で、現場の手が足りなければお手伝いに入ることもよくあります。その中で、例えば入浴介助のお手伝いをするときなどは、自分の目で入居者さんの全身状態を確認します。やはり、得られるいろんな情報の中でも「自分の目で見る」ということには特にこだわりたいと思います。オムツ交換ひとつにしても、「スタッフが困っていたのはこのことか」といったような、どうしても現場でなければ理解してあげられない気づきがあります。「入居者さんのおしりが赤かった理由はこういうことか」といったような発見や確認にもすぐに結び付き、改善を図れます。先日も隣のお部屋の方が日常的に誤って自分の部屋に入って来ることにお困りの入居者さんがいました。鍵をかけても強く開けられてしまい、鍵が壊れる心配がありました。スタッフと何度も話し合った結果、逆にドアをなくしてみて、パーテーションで区切ってみるというアイデアを実行しました。するとその問題は意外にも簡単に解決され、当事者の方もゆっくり落ち着いて過ごせるようになり喜ばれました。スタッフ間の連携は良好ですが、やはり現場で自分の目で見ることは納得度が違いますし視野が広がります。自分自身、いつもそこには敏感でありたいと思いますし、日常的にリアルな現場を知ることは、ふとしたときにピンとくる確かな感覚となりますからね。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.入居者さんご本人やご家族からの「こういうことをしたい」といった希望に上手く沿った結果が出せたときには、しっかりと自分の役割を果たせたことを実感できて嬉しいですね。この仕事はあまりにも裾野が広く、明確な正解に辿り着くまでにはときに遠回りしてしまうこともあります。良いところでお互いの着地点を見つけられたときには、やはりやりがいを感じますし、この仕事の価値を強く認識します。

ケアマネジャーという立場になり、入居者さんの奥深い部分とも言いますか、これまでの生活歴や家族関係、取り巻く環境といった部分にまで広く思いを巡らせてみたり、深く遡って現状を考えられる自分に成長しましたね。ご本人の性格なども考えあわせてみてどうするのがよいのか、深く深くその方のことを掘り下げて考えられるようになりました。もちろん一介護士として勤務していた時代も、自分なりに考えながら仕事に励んでいたつもりですが、どうしても目の前のやるべきことに追われて、なかなかその方の背景にまで想いを馳せて考えることはできなかったですね。毎日やるべきことは尽きず、いまだに目の前の業務に追われることも多いですが、「過去がこうだから今こうなっているのでは」といった理解や仮説を立てながら、一歩引いて俯瞰した目線でスタッフにアドバイスするように心がけています。点と点を丁寧に繋げて温かなケアの網で包み込む、そんな感じが少しわかるようになりましたね。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.入居者さんは現在30名。支えるスタッフは本館だけでも全30名ほどいます。シフトなども無理なく組めていると思います。お休みは月によって希望が重なることも多少ありますが、お互い上手くフォローし合っているチームだと思います。介護職員は30代~70代と幅広く、女性がパワフルに活躍している現場ですね。子育て中の方も多く、急なお休みが発生した場合には、阿吽の呼吸で助け合える素敵な空気感があります。スタッフ会議は月一回必ずあり、ケアカンファレンスも行われます。委員会も各種あり、情報交換は密に行われています。スタッフからの相談も、日常的に「○○さんがね」といった風にフランクに話せる関係なので、解決に向けて迅速に動ける機動力があります。ケアプランを立てる際にもとても参考になる情報が多く助かっていますね。スタッフ一人一人が考え、動くチームです。どうすればもっと良くなるのか、前向きに捉える人が多くて、私自身刺激をいただいています。 

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.ここは認知症の方が大勢いらっしゃいます。私は過去にグループホームで働いていた経験もあって、施設で“できること”“できないこと”というのが現実にあることを知っています。そんな中で、入居者さんがその方らしく、のびのびと生活できる環境をもっと作り出すことにアイデアや力を尽くすことができればいいなと思います。やはり高齢になるほど、日常の中に死をリアルに体感されます。今できる精一杯のことをして差し上げたいという思いに駆られますね。体調も精神状態も大きく変化されます。その方の一日一日を大切にして、命の重みとこの仕事の意義を感じながら心の温かみが伝わるケアをしていきたいと切に思います。

自分自身のスキルアップとしては、将来的には認知症ケア専門士といった資格にもチャレンジできればいいなあとは思いますが、まずは現場で知る感覚を忘れずに、心から「ここに来て良かった」と言っていただける施設作りに全力で励みたいと思います。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.老若男女問わず、まず「人が好きであること」はなによりですね。これが全てだと思います。「どうしたらもっとよくなるだろう」「どうしたらできるようになるだろう」といったことを、いつも前向きに考えられる方はいいですね。ほんの少しでも何か変わるきっかけを、楽しんで見つけようとする力もこの現場では求められます。初心者の方も大歓迎!最初は技術や経験ではなく、真心があればそれで十分相手に伝わるものです。こちらにはご自身で伝えたいこともうまく表現できない方が多くいらっしゃいます。心が伝われば、言葉はなくとも不思議と伝わるものです。介護の仕事は「心を伝える仕事」です。ぜひ私たちと一緒に温かな心を伝える喜びを感じてみませんか?

らいふつくば花畑 本館/介護主任
柳町順子さん(勤務7年目)

ひとつでも多くの夢を

叶えられるように
一人一人の思いを

丁寧にすくい上げて

 Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.以前はデイサービスや訪問介護などさまざまな施設がある別の会社で働いていました。比較的お元気で介護度も低いみなさんを中心に担当していました。当時はまだ介護職に就いて間もなかったこともあり、重度な介護を必要とされる方々のお世話は私自身がとても不安で自信がありませんでした。しかし現場を少しずつ学んでいくうちに、このままではいけないと思い始め、介護士としてのスキルアップを本気で考えるようになりました。そんなときにこちらの求人が目に留まり、思い切ってチャレンジしてみたいと思いました。

こちらに来てからは今まで介助したことがなかった寝たきりの方などもいらっしゃいました。最初はどうしたらいいのか戸惑うこともありましたが、優しく親切な先輩スタッフのみなさんに技術や対応の仕方ひとつひとつを丁寧にご指導いただいたことで、以前に比べて自信を持って介護の仕事と向き合える自分になりました。まだまだ勉強ばかりの日々ですが、ひとつひとつのケアにおいて「こういうときはどうすれば良いだろう?」と立ち止まって、自分なりに考えて動き出すようになれましたね。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.日中は主に着替え・排泄介助・食事介助・入浴介助といったお手伝いが主な仕事となります。2F・3F・4Fとフロアによっても、介護度の差などによっても業務内容は多岐に渡ります。こちらの施設は認知症の方も多くいらっしゃいますので、コミュニケーションが何より重要となる現場です。同じ作業の繰り返しになることも実際は多いです。しかし、ご本人とのコミュニケーションや接し方というのは何よりこの仕事において大事なことだといつも痛感させられています。例えば、人見知りの強い入居者さんがいらっしゃいます。最初は「嫌だ」と全てにおいて拒否ばかりでいらっしゃいましたが、心を尽くして笑顔で懸命に声掛けを続けるうちに自然と心を開いてくださるようになり、今では口数は少ないながらも「ありがとう」「わかった」という言葉をこちらに返してくださるまでになりました。現在30名ほどの入居者さんがいますが、その約半数が認知症をお持ちです。認知症もアルツハイマー型や脳疾患の関係などさまざまです。それでも日々お話していると、そんなこともすっかり忘れてしまうほど、お元気に受け答えされる瞬間があります。だからこそ区別することなく、あくまで自然体で声掛けをしたりコミュニケーションを取ることを意識していますね。そうしなければこちらの気持ちも真っ直ぐに伝わりませんし、逆に私たちへの訴えも見落としかねません。正しくサインを受け取らなければ事故に繋がる可能性もあります。どのような状況であろうと、正対して心を傾けるという姿勢は常に忘れてはならないことだと思います。毎日刻々と変化します。スタッフ同士も連携を取れていなければとても回らない仕事です。敏感にアンテナを張り巡らし、チームとしての総合力が問われる現場です。

現在、入居者さんは60代から101歳まで幅広い世代の方がいらっしゃいます。まだまだお元気で挑戦なさりたいことも多いです。外におでかけしたい、思いっきり歌いたい、レストランでの食事や季節のお花を観に行きたい―少しずつですが夢を叶えるお手伝いがもっとできるといいなと思います。小さなことにも喜びを見つけてくださる方たちばかりですから、みんなで楽しい時間を共有できる行事やイベントももっと力を入れて盛り上げていきたいですね。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.入居者さんと意思疎通を図れたと感じる瞬間はやはりとても嬉しく、この仕事のやりがいを感じます。特に寝たきりの方など、オムツ替えなどを通じてニコっと嬉しそうな表情をされるときなどは、この仕事の深い価値のようなものを感じる瞬間です。ご家族とお会いする機会も多いので、気づいたことがあれば積極的にお話するようにしています。ありがたいことに感謝の言葉をよくいただきます。こんなに「ありがとう」が飛び交う仕事って他にないですよね。

介護職を始める以前は、会社で事務をしていました。心のどこかで「仕事だから」「仕方ないからやっている」というネガティブな気持ちがありましたし、周りからもそういう空気を感じていました。叔父が倒れ、急に介護を要する事態となり、ヘルパーの資格に興味を持ちました。『50の手習い』という言葉があるように、まさに49歳で私はこの世界に飛び込みました。最初はとても勇気がいる一歩でしたけれども、介護の世界を深く知れば知るほど、良い意味で肩の力を抜いて自分らしく、楽しく素直に仕事に向き合うようになれました。介護の仕事を初めて今年で8年。ときに大変なこともありますが、それ以上にやりがいと温かい気持ちになれる充実した日々を送れています。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.ここは入居者さんにとって、ご自宅と同じようにお過ごしいただく場所です。入居者さん一人一人に合った、その方らしい毎日を送れるようにより良い介助をしていきたいと日々思います。窮屈な思いをすることなく、どうしたらもっと穏やかな日々をお過ごしいただけるか、丁寧に考えてお世話させていただければと思います。いろんな入居者さんがいらっしゃり、介護状態もさまざまですが、例えば15時のおやつの時間にはみなさんがすすんでお部屋を出て交流したくなるような、もっとワクワクするお茶の時間を作れたらいいなあなんて思います。いろんな企画に挑戦してみたいですね。一人一人の思いをひとつでも多く叶えられるよう、丁寧にすくい上げていくことが今の私の目標です。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.介護士は夜勤専門の方なども含めて約20名弱、30代から70代までの和気あいあいとしたチームです。デイサービスや別館のお手伝いなどに行き来されている方もいらっしゃいます。お休みはコンスタントに取れますし、夜勤もフル夜勤と半夜勤とに分かれていて働きやすい職場です。スタッフ同士のコミュニケーションも良好です。チームワークが欠かせない仕事ですので、申し送り等の情報共有は特にみんなが意識高く取り組んでいることです。初心者の方、ヘルパー資格を取得していながら実務経験が全くなかった方なども一緒に楽しく働いています。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.入居者さんに対して、等しく思いやりの気持ちを忘れない方はいいですね。コミュニケーションを取ることが難しい方も中にはいらっしゃいます。こちらの言いたいことがなかなかうまく伝わらなくてもどかしいときもあります。どうしてもお互い人間ですから、いろんな感情も湧いて当然かと思います。しかし同じ生身の人間として何を共通として心を通わせ合うのかといえば、やはりそれは相手を思いやる優しい気持ちだと思います。声掛けひとつも大切に、本当の意味で相手に寄り添うことができる方はこの仕事に向いていると思いますね。

初心者でもぜひ恐れずに来ていただければと思います。とんぼらいふでは、必ず職員が一緒について指導しますので、安心して学べる環境があります。不安なく仕事ができるようになるまで、職員みんなが手厚くフォローしてくださいます。マニュアルも充実していますし、入居者さんの状況も変われば、その都度マニュアルも細かく更新されるなど、育成に関してはとても前向きに取り組んでくださる会社です。経験を積むことでしか得られない知識も当然ありますから、まずは安心して仕事に取り組める場所であるかということはとても重要ですよね。

どうしても介護の現場は過酷なイメージがあると思います。しかし、現場を深く知れば自分で仕事のコツのような部分も掴めてきます。できるだけ多くの方にこの仕事の楽しさと喜びを知っていただきたいと心から思います。

デイサービス/相談員
上野恵美子さん(勤務7年目)

命の鼓動を体感する

日々の中で
これからも考え続けたい

最良のケアの在り方

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.以前は6年ほど病院系列の施設や特養などで、重度な介護を必要とされる方のお世話を行っていました。とんぼらいふには、はじめは夜勤専門のアルバイトとして入職し、ダブルワークをしていました。夜勤帯だけという柔軟な勤務スタイルが魅力的で、働きやすさを重視してくださる会社の方針はありがたかったですね。実際に勤務するうちに、当時の上司が人間的にとても尊敬できる方であったことも重なり、「ここでもっと働きたい」と自然に思いはじめ、本格的に転職することとなりました。職員の声にも熱心に耳を傾け配慮してくださったり、現場で出たアイデアはすぐに実行に移そうと動き出す職場の風通しの良さには心を打たれました。良い案に対して「すぐにやってみよう!」と言えるその前向きな空気感、うまくいかなければ次の方法を考えようと試行錯誤されるみなさんの熱い思いには感銘を受けました。信頼できる方々との出会い、失敗を恐れないチームとしての強い絆を感じたことがここに入職を決めた最大の理由です。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.今はデイサービスで副管理者としての立場も兼任しながら、生活相談員の仕事などオールマイティに任せていただいています。生活相談員は利用者さんのさまざまな事情や要望などをお聞きして、ケアマネジャーなど関連各所との連携を図りながら、利用者さんにとってよりよいサポートに繋げていくお仕事です。一人一人の状況や回復のためのプランを検討することはその方の生活の基盤を組み立てる部分にもなりますし、利用者さんを取り巻く環境など複合的にカバーするための広い視野を持って向き合わなければならない仕事です。適切なサービスの活用ができれば、リハビリなどは特に目に見えて改善がわかりやすいものですから達成感も強く感じられます。先日も車椅子が手放せないパーキンソン病の利用者さんがいらっしゃいました。当初は移動もトイレも車椅子がなければ何もできない状況でしたが、今では車椅子を全く必要とせず、ご自身で歩行もトイレもできるという状態にまで回復されました。できることが増えると、自然と笑顔が飛び出し、自信がみなぎるもの。利用者さんの活き活きとした姿を拝見するときが、この仕事のやりがいを一番強く感じる瞬間ですね。感謝の言葉もたくさんいただきますし、ご家族からも「ここに来てよかった」「こんなに元気になるとは思わなかった」といったお褒めの言葉をいただく機会も多く、この仕事の意義とやりがいを強く感じています。ここでは見られないご自宅での様子をお聞きするときなどは新鮮な発見もありますし、違った一面も垣間見ることでまるで家族の一員となった感覚で温かい気持ちになれる仕事です。

また、副管理者としては職員の指導、勤務表作りから各担当者会議、契約関係など幅広い業務にも携わらせていただいています。ご家族の方とも関係性は深く、特に難病化では何度もご家族とお話を重ねる機会があります。 

Q.忘れられない利用者さんとのエピソードや、仕事を通じて得たご自身の成長はどのようなものですか?

A.先日、あと数か月で100歳を迎えられる予定だった利用者さんがいらっしゃいました。茶道がお好きで、私も自分の道具を持参してお茶をふるまったことがあります。スタッフみんなでできる限りのことをしましょうねと普段から口癖のように言っていた矢先に、デイサービスを利用された翌日に急にお亡くなりになられました。「もっと私たちにできることがあったのではないか」と職員みんなで涙を流しました。ご家族の方ともお話させていただき、ご自宅にお伺いして最後のご挨拶をしました。とても安らかで穏やかな表情をされていて、ますます心残りに思いました。いつも思うことですが、高齢の利用者さんの笑顔の裏には常に死という現実が隣り合わせにあります。日々、最良のことは何かと考え続けなければならない仕事であるという事実をあらためて痛感した出来事でした。

介護の世界に入る以前は、私は長く事務職をしていました。業績や営業成績など数字に追われる競争にどこか疑問を感じてきて、人の温かさを感じられる介護の仕事に興味を持ちました。正直、年齢的にも全く違う業界への転身はとても勇気が必要でした。不安の中、手探りで必死に介護の仕事に取り組むうちに、利用者さんの喜ぶ姿や「ありがとう」という言葉で心が溶かされてゆきました。無機質に感じていた事務仕事では、どこか“やって当たり前”という空気感もあって、介護の世界ほど人の温かみを感じることは少なかったように思います。ここはいつも温かい言葉が飛び交っています。人は機械とは違います。その日の体調や精神状態などによっても全く違ってきます。まさに命の鼓動を体感する、“当たり前はない世界”です。力を尽くした分だけ感謝と活き活きとした反応が返ってくるこの仕事を通じて、人が生きるということを深く考えるようになり、共に築く人との信頼関係の意義をあらためて感じることができる自分になりましたね。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.介護現場で働き始めて8年目ですが、利用者さんのためにもっと私自身がまだまだ勉強しなければならないことがあると日々痛感します。例えば目まぐるしく変わる法改正やそれに伴う知識の更新など、まだまだフォローしきれていない部分もあります。何を聞かれても自信を持って答えられるように、利用者さんにとって安心を与えられる存在になりたいです。自分の内面部分もスキルアップしたいですね。

責任ある立場として、業績といった部分での観点も忘れず、毎日の仕事に取り組みたいと思います。ここは近隣でもリハビリ環境の整った施設ですから、紹介でお越しいただく利用者さんも増えてきました。スタッフもレクリエーションや行事等、一生懸命考えて取り組んでくれていますから、ますます良い施設となれるよう盛り上げていきたいです。ケアマネジャー資格なども、将来的にはチャレンジしてみたいですね。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.スタッフは介護士・看護師・機能訓練指導員・医学療法士・作業療法士など総勢18名。利用者さんは全部で90名ほどいらっしゃいます。スタッフの年齢層も子育て中のママさんからベテランまで、バランスの取れた雰囲気の良い職場です。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.「この人は今どうしたいのかな?」「何を欲しているのかな?」と深く感じ取ることができる人は向いていると思います。人の命を預かるという責任の重い仕事ではありますけれども、自分なりにひとつひとつ考えて行動する力が何より大切な仕事です。自分なりに仕事の中に楽しみを見つけられる方とぜひ一緒に働きたいですね。自分で仕事を楽しくできるということもこの仕事には大いに求められている力だと思います。